インドの山奥にある触れてはならない村「マラナ村」とは。【ユーラシア大陸横断編】

インド
タビートニク 〜世界放浪記〜

双子(りく&ゆうだい)で世界を放浪中。
2023年2月から10カ月かけて主にヒッチハイクを駆使しながらユーラシア大陸を横断、現在は南米大陸を縦断中。
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どーも、双子で世界放浪中のタビートニクです。

このブログは、りく(@riku_tabeatnik)とゆうだい(@amoramen_film)で運営しています。

今日は、外部の人間に触れてはならない掟のある村「マラナ村」について

アクセス方法や独特な風習など現地ならではの情報をあげていこうかと思います!

YouTubeでも紹介しているので、詳しい情報を知りたい方はこちらから⬇️

マラナ村とは

道中の山道から見える異世界感漂う「マラナ村」。

この村は標高約2650mの山奥に位置し、100戸ほどの民家が立ち並ぶ小さなエリアで村人が暮らしています。

民家下の斜面には農地が広がっており、自給自足の暮らしをしていました。

また山奥にあることから外部との交流が少なく、長年独特の風習や自治を守り続けてきたことから人類学的に非常に興味深い村でもあります。

インド政府とは別の法律が存在することから、政府からは「マラナ共和国」と呼ばれるほど隔離されている村です。

ここからはその「マラナ共和国」と呼ばれる由縁について深掘りしていきます!

独特な風習

まず独特な風習の1つに挙げられるのは、「外部の人間には触れてはいけない」という一番有名な掟です。

マラナ村では村外の人間(特に外国人)に触れることはタブーとされています。

それはマラナのカースト制度では村外の人間は不浄の存在であるとされているからです。

とてもフレンドリーな村人達。

マラナ村に行ったらわかるのですが、村人の反応は様々で避ける人もいれば普通にフレンドリーな人もいました。

特に女性なんかと道ですれ違う時は露骨に避けられている気がしました。

子供はYouTubeの動画を見て頂いたらわかるのですが、普通の子供と何ら変わりがなく無邪気でした。

もし誤って触った場合は、マラナのルールに従って浄化の儀があるそうです。

「これは神聖な建物です。もし触れた場合は3,500ルピー(約5,600円)の罰金」と書かれている。

また外部の人間は村人に触れてはいけないだけではなく物や建造物に触れてはいけません。

もし触れてしまった場合は罰金が課されますのでくれぐれも注意してください。

売店でお菓子を買っている様子。

売店ではもちろん店員や店にも触れてはいけないので、物を買うのも一苦労。

お金と商品を地面に置いて交換します。

買うのに苦労している様子はYouTubeにアップしていますので、是非見てみて下さい(笑)

村の子供達1
村の子供達2

大麻の一大生産地

独特な風習と同じくらい有名なのが大麻です。

マラナ村は世界的にも有名な「チャラス」と呼ばれるハシシ(大麻樹脂)の一種を生産しています。

チャラスとは大麻樹脂の濃縮物で、大麻の花を収穫した後、手にこすりつけて何時間もかけて少しずつ樹脂を集めて固めていきます。

実際に見せてもらったチャラス。

マラナ産のハシシは通称マラナ・クリームと呼ばれ、市場では高値で取引されています。

欧米の大麻好きバックパッカーなどはこれを目当てに行く人も多いそうです。

インドでは大麻の生産は違法とされていますが、経済的な事情からチャラスの生産に手を染めている(マラナ以外にも周辺の村々では大麻が生産されている)。

マラナでは大麻の売人がうろついていて、ドラッグを勧めてきます。中には悪い売人もいる可能性があるので訪れる際は、気を付けて下さい。

独特な言語

村人達はカナシ語という言語を話します。この言語はマラナ内だけで使用されている言語で文字が存在しません。

それは外部の人間に情報を残さない為だと言われています。

英語が話せる村人に2つの言葉を教えてもらったので紹介します。

1つは「ダナン」で「こんにちは」、2つ目は「ティーカ」で「ありがとう」という意味だそうです。

聞き間違えた可能性もあるので、知ってる人いたら教えて下さい(笑)

宗教と世界最古の民主主義

村の中心には大きな寺院と広場があります。

Jamlu rishiが祀られたヒンドゥー教寺院。

村人達はこのヒンドゥー教寺院にJamlu rishiを神として祀り、崇拝しているそうです。

村の中にはこのような寺院がいくつかあり、カトクニ様式という建築手法で建てられ、繊細なデザインが施された木彫りと鹿の頭がありました。

カトクニ(Kath-Kuni )様式は、インド北部のヒマーチャル・プラデーシュ州地域で使用されている建築技術のことで、Kath(木)、Kuni (角)を意味するそうです。

村の中心に位置する議会の場。

この議会の場では老人達が世間話をしていたり、寝転がったり、子供達が遊んだりしていました。

写真からは想像もつかないと思いますが、ここは村の重要な決め事や揉め事があった際に村人が集まり議会する場だそうです。

いわゆる司法の場であり、世界最古の民主主義システムと言われており、今もなお続いています。

民族的特徴

マラナ村の特徴は西洋的な顔立ちをしている人が多いことです。

村人達は、自分たちが負傷などでマラナ村に取り残されたアレクサンダー大王の兵士の子孫であると信じているそうです。

確かに村を歩いていると西洋的な顔立ちの人がちらほらいて、コーカソイドの血が混ざっているんだなと感じました。

ですが、コーカソイド系は一部で半数以上はインド人系の顔立ちの人たちでした。

アクセス方法

マラナ村へ行くには、約14km離れたジャリが最寄りの街になります。

因みに僕らはカソールという街を拠点にしていたのですが、カソールからジャリまでは約10kmでバス(料金は20ルピー:約32円)が出ています。

カソールの記事も書いていますので、是非チェックしてみて下さい!

カソールのメインロードを通っているのでバスが通ったら手を振り上げれば止まってくれます。

ジャリの街並み

次にジャリからマラナの玄関口まで行きます。

かつてはここから6時間かけて徒歩でマラナ村まで行っていたそうですが、今は玄関口までタクシーが出ています。

タクシーはバス停のすぐそばにオフィスがあるので、そこでチャーターをします。

料金は固定で1台3千円くらい(行き帰り分、マラナの玄関口で最大4時間待ってくれます)でした。

貧乏バックパッカーには痛い出費(笑)

誰かを誘って4人とかで割り勘すればもっと安くできましたね…

すぐ左は崖

途中はオフロードの峠道なのでめちゃくちゃ揺れました。

様子はYouTubeで見れます⬇️

1時間ほど揺られ、マラナ玄関口に着きました。

ここからトレッキングでマラナ村へ向かいます。

マラナゲート
WAY TO MALANA VILLAGEの文字
周りの景色はこんな感じ。
タクシーはここで約4時間待ってくれる。

このマラナゲートを潜ると下り坂が続き、いったん谷底まで行きます。

そこからマラナサイド側の山に移り、上を目指して長い登り坂を登っていき村を目指します。

思ったよりも近いので速い人であれば1時間弱で村に着くと思います。

入り口付近には大量のゴミが捨てられている。
入り口には川が通っており、ここでお清めの儀式をしてから入らなければならない。

マラナ村の入り口に着きました。

ここで村に入る前に水でお清めの儀式をしなければいけません。

まず、手を洗います。それから口、両腕、両足と洗い、最後に水を3回被ります。

これで村に入ることができます。

まとめ

「マラナ村」どうでしたでしょうか?

一見孤立していて独特な風習があるので怖いイメージが先行する村ですが、

行ってみるとそんなことはなくフレンドリーな人が多かったです。

とても大好きな村の一つになりました。

興味ある方は是非訪れてみてください。

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